困ったトキだけカミダノミ

波山坊主による寺社仏閣散歩

薬王院の護摩祈祷

2019年夏登拝した折、護摩祈祷を見学しようかと堂内に入ろうとしましたが、その際何となく入り辛く、あぁ今日は違うのかな?と感じ入り外にて祈願聴経しました。あっ、でも当時は普通に見学出来たのかもしれませんね。

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現在はコロナにて祈祷者のみの入堂です。こんな時期なのでご縁があればぐらいの気持ちでした。14:00の護摩祈祷をと!尋ねると
数分遅れで良ければと快く受け付けて下さいました。正直無理を言って大変恐縮でした。薬王院この皆様ご対応ありがとうございました。


薬王院奈良時代薬師如来様お祭りし(現秘仏) その後14世記に飯綱大権現様を御本尊としておられる神仏習合の寺院です。


御本堂にて待機していると、、なんと!!
我々のみの護摩祈祷でした。たった2人の
為の護摩祈祷なんて贅沢な!恐らくこの

様な事は生涯ないでしょう。

堂内撮影禁止です。

 

護摩が始まると、先ずお坊様と一緒に
「南無 飯綱大権現」とご宝号を7回唱えます。護摩が進むと炎が段々大きく炊き上がり、やがて堂奥の陣幕が左右に開くと飯綱大権現のお姿を拝見できます。


お坊様の祈祷、有難い読経を聞いていると眠い訳ではないのですが次第に意識が飛びました。身体かユラユラと揺れ出し、まるで大きな箱の中の端に自分が座し、自分とご本尊の光のみの世界を見ている感覚に落ち入りました。(勿論寝てません)

お坊様の声は遠くなく終時聞こえていて、気がつけば諸真言を唱えていた、、という具合です。

薬王院様でのお護摩はどの様なお経をお唱えになるのか興味があったものの、気がつけば後半に至っていた。何故かそこまでの記憶がないのです。あの箱に中に居る様な感覚はなんだったのでしょうか?

何にせよ貴重な体験をしました。


護摩祈祷が終わると奥部屋まで誘導され
ご本尊を拝顔出来ます。それだけでも貴重
だと思います。両脇に大天狗、鴉天狗を配した
飯綱大権現様は正にこんな雰囲気で力強い
仏像でした。
画像は公式サイトよりお借りしました。

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https://www.takaosan.or.jp/news/index.php?mode=view&unq=news554bfb4f7445e


公式サイト画像の飯綱大権現様は
私の拝見したものと違う気がしました。
恐らく修復前の画像だったのかな?(謎)
江戸時代建立の飯綱様だそうです。

 

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やがて貴重なお護摩の時間も終わりお坊様達も退堂されていかれました。漸く「フーッ」と大きく深呼吸をしたくらい圧倒的な加持祈祷だったのです。多分、我々だけだったので普段より

集中したのが原因だったかも。

妻は余りに心地良くて眠くて倒れるかとw

 

お札と護摩の波動入りの有難いお守りを頂きました。暫く護摩の香りが残ってるお守りです。