困ったトキだけカミダノミ

波山坊主による寺社仏閣散歩

金子稲荷大明神 2

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金子稲荷大明神様は所謂境内社神職様が常に
管理されてる稲荷社ではなく単一の稲荷社です。境内にある他の稲荷社と比べると勿論
小祠ではありませんが大きくもないと思います。

 

とは言え手の入った綺麗な方です。


狛狐さん達からも最初から何処となく気高さを感じました。

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琴平神社の本殿に参拝する方はたくさん
いらっしゃいますが
隣の稲荷社まで足を運ぶ方はまず居ない
でしょう。


謝罪と説明の為の
お供え用意し、急坂を登った途端
途中に何度かゾワっとしました。

山頂から一挙手一足投を見定められてる
様な気がしたのです。

(霊感とかでは無いと思うのですが幼少の頃より割とこんな感じですw)

 

私は酒と刺身、油揚げをお供えをし、
祝詞を唱えこの度の無礼を謝罪。

 

今後は時々来るであろう真横の琴平さんの
本殿脇から遥拝だけしますとお伝えしました。


時々来るかも知れないけど頻繁には
通えません。仕事で此方方面に来なくなっ
たら多分参拝が不可能になります。
それだとお稲荷さんに申し訳ないですからね。

 

謝罪と説明を終え、

急坂を降りると、あの鋭い感覚は一切無くなりました。その後に急階段を登って琴平神社の本殿の神様と神社境内にある別の稲荷社にもお取りなしをお願いしました。

尾根続きなので歩いて行けるのですがこの日は

稲荷社→ご本殿の順だなと思ったのです。

 

その時それが正しい事かは分かりませんでしたが。



それから数ヶ月後の夏
猛烈な台風が関東を通過しました。時々、
遥拝はしてましたがさほど気にならなくなった頃です。


何故かこの日は早朝からふとあの稲荷社が
相当荒れてると思い立ち掃除をしにいかねばという気持ちになったのです。(謎)


仕事の都合を調整すればどうにか行けそうでした。今回はエマージェンシーですw


到着してみれば案の定
強風の煽りで旗指物は折れ、木々の枝が
散乱していました。兎に角出来る事のみやろうと参道階段を塞ぐ折れた木をどかし、
簡単に掃除をしちょっとした
御供物と祝詞を奉納しました。


その時曇天の空から
お社の真上に明るく光がさし込みました。
無風の暑い朝でしたが柔らかい涼しい風
が私の体に纏わり付きました。そして
付近の草が突然ピョンピョンと跳ね出したのです。表現が難しいのですが、、

雨の日に草に雨が落ち草の頭が跳ねて戻っての動作の様な動きでしょうか?

 

虫かな?と一瞬考えましたが
それにしては不思議な長い長い時間でした。


ただ神様が喜んで下されば良いなとだけ。

その時はそんな風に思ったと思います。

 

ご挨拶をし急坂道を降りて行くと私の歩く
一歩前に笹の葉がヒラヒラと一枚、一枚
と落ちて来ました。夏の朝だったからか
何か花の良い匂いも漂ってました。
それは完全に坂を下り切るまで最後まで。
まるで見送って下さったかの様でした。


続く